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去る8月8日(末広がりの良き日)に、世界遺産の識名園で宮廷結婚式が行われました。
台風銀座といわれる沖縄らしく、8日には台風が接近するかも、との情報にハラハラ、ドキドキ。
どうやら本島から逸れそうだというので、前日には気象庁に電話を入れ、ダメ押しの確認をしてやっと安心した次第。
県外からご出席の方々のお話では、那覇上空で何度も旋回してから着陸したそうで、こちらもハラハラ、ドキドキされたことでしょう。
夏の識名園で最も大変なことは暑さ対策なんですが、今回は台風の影響で爽やかな風が吹きわたり、8月とは思えない快適な環境の中で式を執り行うことができました。

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新婦・紀子さんが着用されている紅型打掛にご注目!!?
袖の透け感でお分かりになると思いますが、これは特別誂えの夏物紅型で今回が初お目見えです。
琉装は和装と違い中国の影響で広袖になっていて、右袖から入った風が左袖から抜けていくといわれ、とても風通し(?)がいい仕立てになっています。

 

宮廷結婚式では、花嫁は黒朝とよばれる薄手の着物を被って入場します。
これがとても神秘的な雰囲気なんです。

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式中ではこの黒朝をお二人の肩にかける儀式があります。
一枚の着物を二人で着ることで永遠に一緒、という意味があり、これは王朝時代からある儀式です。

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三三九度の儀式の間、古典音楽演奏家3名により演奏される”かぎやで風”は
「今日のうれしさは、何にたとえられようか。
まるでつぼんでいた花が、露に出会って花ひらいたようだ。」

と唄われ、沖縄の祝いの席では必ず演奏される演目です。

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額に水をつけおふたりの門出を祝福する沖縄独特の儀式、”ウビナディーの儀”
水によって縁を結ぶといわれています。

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結婚証書は沖縄独特の月桃紙が使用され、世界遺産・識名園の印鑑がドーンと押印されていて、迫力があります。これは永久保存にしてくださいね。ニコニコ

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式が無事終了し、六角堂を背景に全員集合~!
沖縄での結婚式らしく、皆さんリゾート感いっぱいの涼しげな服装で勢ぞろいです。

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お二人は揃って学術博士の資格があり、それぞれ東大・京大時代に取得したそうです。
それにしても、どちらもスゴイ大学!
17年前に出会ったお二人は、住む所はちがえど毎年学会ではお会いしていたとのこと。
現在のお仕事については、珊瑚の研究とか、物理化学を教えているとか、他にも色々とハイレベルなお話しを伺ったんですが、私の手に余るので割愛させていただきますね。スミマセン。あせる
紀子さんは広島で三味線を習っていて、サンシン歴2年。
そして、好きな人の影響でしょうか、宙軌さんも今では習い始めたとか。こちらは婦唱夫隋ですね。

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9月から珊瑚の研究で半年ほどパラオに行く予定の宙軌さん。
三味線片手に笑顔の紀子さんは、餞別代わりに何を唄ってあげたのでしょう。

いつも私のことを想っていてね。 (モチロンだよ!)
淋しくなったらこの唄を思い出して。 (そうするよ)

なんて会話があったのでしょうか。ラブラブ

 

ハイレベルなお二人に、私の好きな言葉を贈ります。
「嬉しさは  縁ある人と結ばれて  朝な夕なに交わす言の葉」

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い・つ・ま・で・も・お・幸・せ・に・~ハート

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